Enter tainmentチャンネル

Youtubeで動画投稿できるしています チャンネル登録と高評価、またはブログは毎日更新します。健康、勉強、パズドラの三科目を記事にします。

社会科は暗記科目?「NOでしょ!」

皆さん、社会科にどんなイメージを持っていますか?「暗記ばかりで大変」「退屈」といったところでしょうか?日本では社会科=暗記というイメージが定着しているかのようですが、実は海外の社会科教育は、日本とはかなり異なっています。

 

例えば、アメリカの歴史の授業では、歴史的な出来事をそのまま覚えるのではなく、過去の文書や遺物などの資料(史料)をよく読みます。しかも単に読むだけではなく、資料を自分なりに分析・解釈し、それをもとに過去の出来事を自由に推理していくのです。どうしてこんなことをするのでしょうか?

 

 

・世界の社会科教育はすごい!
歴史上の出来事というのは、実は歴史学者達が過去の資料などをもとに推測したものにすぎません。ですから新しい資料が発見されればいままで常識とされていたことが事実ではなかったということが起こります。

 

そもそも資料というのは、それを使った筆者の立場や考え方というフィルターのかかった不確実なものです。 ですから資料をうのみにするのではなく、その資料にはどんなフィルターがかかっているかを十分に吟味するために、分析して自分なりの解釈をするのです。

 

アメリカの社会科教育で重視されるのは、一見「事実」と思われていることに対して、「本当にそうなのか?」と疑問を持ち、資料を批判的に使うなどして自分なりに考えることです。つまり、批判的な思考・主体的に学ぶ姿勢を大切にするのです。

 

 

このような授業と比べると、残念ながら日本の社会科教育は効果的であるとは言えません。私は、社会科教育の目的は、出来事や事柄を「暗記して終わり」ではなく、過去や現在の出来事を、あくまで材料として学び、最終的に「社会に対する見方・考え方」を身につけることだと考えます。子どもたちがこれを身につけ、社会で生きていく手助けをする、そんな教育方法を築いてみたいと思っています。

 

「なぜ社会科を教えるのか」「どう教えるか」について今後も世界的視野に立ち、研究し、先生になれれば。。。そんな風に感じます。

 

「新聞」を通して社会を見つめる
NIEという言葉を聞いたことがありますか?「教育に新聞を」と訳されるものです。これは、さまざまな教科の授業で新聞を使い、今社会で起こっていることを知り、それをもとに

 

「社会に対する見方・考え方」を子どもたちに身につけてもらう取り組みです。  新聞記事も、前に述べた「過去の資料」と同じように、新聞記者というフィルターが入ったものです。記事をうのみにするのではなく、批判的に読んで解釈していく訓練を重ねれば、自分の意見を持ち、それを発信できる力をつけることができます。

 

 

現在では、

高等学校で、2022年から年次進行で実施予定となっており、「暗記教科」から「最も使える教科」への新学習指導要領は、これまでにない大改訂となります。

 

・「社会を生きる上で役立つ」社会科へ
戦後に設置された「社会科」の出発点は、今の総合的な学習に近い位置づけで「現実社会の問題を、探究しながら解決していく」教科でした。
今回の改訂ではその原点に帰り、現実社会を生きる上で「使える」教科にしていこうとしています。

 

・歴史が「事実羅列」「暗記」に陥りがちな理由とは?


歴史は本来、過去に学ぶことで現在起こっている出来事を読み解き、よりよい未来を生み出すことを支える学問です。ところが、日本では「歴史的な事実をたくさん理解して覚える」暗記科目のように見なされています。これには、日本独特の理由があります。

 

戦前には、日本を「神国」とみなす皇国史観に基づき、神話と事実が混在するような歴史が教えられ、それが軍国主義につながったという批判がありました。

戦後はその反省から、できるだけ価値判断や因果関係を確定せず、事実だけを教える方針がとられました。しかし、そうするとバラバラな事実の羅列を教えることになりがちです。歴史が「暗記もの」とみなされるようになった一因はそこにあります。

 

また、親御さん世代の中には、古代史や中世史に比べて、近現代史はあまり学んだ記憶がないというかたも多いのではないかと思います。そこには、近現代史はまさに価値観の葛藤の歴史であり、様々な見方があるので教えにくいという事情がありました。

 

しかし「現代を読み解き、未来を生み出す」ためには、近い過去こそ丁寧に学ぶ必要があります。

 

・近現代を中心に学び現代を読み解く「歴史総合」


そこで、必修となる「歴史総合」では、近代以降、日本でいえば江戸時代中期から現代までを中心に学ぶこととなりました。大規模な国際的交流が始まった大航海時代以降、近代社会がどう形成され、その中で日本がどう動いたかについて、地理学や政治学、経済学的な視点も取り入れながら学んでいく方針です。また、歴史総合で扱わない時代や地域の歴史については、選択科目の「日本史探究」「世界史探究」でより深く学ぶことができます。

 

欧米の歴史教育も近現代が中心ですが、歴史認識についてはよく論争となります。歴史の見方はひとつではないからです。しかし、各時代で中核となる概念を決め、そこを軸としてある程度はストーリーを描かないと、歴史は結局バラバラで因果関係のわからないものになってしまいます。教科書の編纂に当たっては、実証的な歴史研究の成果を基におおいに議論し、多くの人が納得するような歴史像を描く必要があるでしょう。

 

たとえば英国では、「植民地支配」の概念と、自国がアジアやアフリカで行った植民地政策についてきちんと教えられます。日本の韓国併合や、三国干渉が起こった理由についても、植民地支配というその時代特有の概念や国際関係の中でとらえる必要があると思います。大枠となる歴史的概念を押さえ、現代とのつながりを考えることで、世界の様々な立場の人と対等に話ができるようになるのではないでしょうか。

 

 

・社会を担う主体を育てる「公共」


やはり必修となる「公共」は、公民分野を総覧するような新しい科目です。
2016年、選挙権年齢が18歳に引き下げられました。また、民法改正案が成立すれば、2022年からは18歳以上で「契約」が可能になります。保護者の承諾を得なくても、賃貸契約をしたり、ローンを組んだりできるようになるのです。

 

「選挙権を適切に行使できるか」「詐欺などの被害に遭わないか」といったことに不安を感じる保護者のかたも多いのではないでしょうか。


「公共」では、政治参加や経済活動、人権や裁判、情報モラル等について学び、市民社会の一員として、公共の場で適切な行動や意志決定ができる「主体」となることを目指しているようです。

 

これまでも、高校では政治・経済や法について教わりますが、結局バラバラな知識の「暗記」で終わっていたという批判がありました。

 

知識として三権分立は知っているけれど選挙には行かない、日本や世界の動きについて自分の言葉で語れない、などという声も聞かれます。社会を担う「主体」としての意識を育てるためには、模擬選挙や模擬裁判、日本の政治・経済システムと他国との比較など、授業内容の様々な工夫が必要になると私は考えています。

 

社会科が「暗記」教科から、現代社会を読み解くための「使える」教科へと変われば、子どもたちの意識や行動も変わってくることと思います。ぜひ身近な地域や日本、世界のニュースについて、ご家族で話題にしてみてください。話すこと、考えることがすべて主体的な学びにつながります。

 

以上がまだ無免許の私が社会科の必要性を問いてみた話です。

 

参考になりましたでしょうか?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー